HANAMOGERA’s blog

乳がんと私

ついに手術

さて、ついに手術の日がやってきました。
これまたあんまり覚えていないのですが、旦那がきて、ドラマみたいにベッドごとゴロゴロ手術室まで行って手術室の前で「じゃ!」みたいな感じで別れたのを覚えています。
頭に不織布シャワーキャップみたいのを被せられて「ププッ」って感じで。
扉の向こうはすぐに手術室ではなく、一見給食室みたいだった。ステンレスの台が沢山あるような感じだった。
奥にいくつかお部屋が分かれていて、それぞれが手術室だったんだと思う。
私は自力で歩いて手術台へ座った。ベッドではなく、座ったと記憶してます。
なんか歯医者の椅子みたいな感じで、左腕を上げて。ベッド椅子みたいな感じだったのかなぁ。
で、麻酔をしてから人工呼吸器を装着しますが、外すときは私をポンポンと叩いて目を覚まさせてから抜きます、と説明を受けました。目が覚めなかったら外せないから、と。
「じゃあ、オエッてなりますね」と私が言うと「そんなハッキリ起きる人居ないよ。薄ら朦朧と目を覚ましてまた寝ちゃう感じだから大丈夫」と言われ、ホッとしたところで手術前の記憶は終了。
手術は、まず腫瘍を摘出。その後、リンパを1個だか2個だか採って検査してガンが無ければ、転移なしってことですぐに手術終了。難しい正しい用語は忘れちゃったので、簡単に言うと、事前に色のついた薬剤を体に注入しまして、それがリンパに到達するんだけど到達する順番があるので、一番に到達している1つ2つの最小数のリンパを検査することでガンが無ければ、後から色素が到達するリンパには当然ガンはない、という結果になるそうな。
詳しくはセンチネルリンパ節生検ってのを検索してみてくださいな。
で、薄ら夢見心地でいた私、なぜかわからないけどいきなりクワッと起きたのです。目が覚めたの。
看護師さんが「あ、起きた」と驚いてました。私、起こされる前に起きたの。
で、先生に「無事に終わりましたよ。リンパも転移なし。大丈夫だよ。」と仰って頂き安心したのでした。意識朦朧でぼんやり起きたのではなく、ガッツリ目を覚ました私。
当然、呼吸器を外すときにはオエッとなって、「嘘つき〜」と思ったのでした。
「じゃ、お部屋に戻りますよ〜」と看護師さんに言われた私。
太っている人あるあるなんだと思うのですが、人様に迷惑をかけられないという意識が強く、部屋に戻りますよと声をかけられ「あ、はい」と手術ベッドから自力で降りようとして「何やってるんですか!動いちゃダメです!」と怒られて、あ、色々管付いてたや、とビビる私。要するにメチャ元気でした。
で、ドラマのように手術台から簡易ベッドへ移されカラカラとステンレスの台の所へ。そこからステンレスのカウンター台のような所の向こう側に入院ベッドが用意されておりそのままシーツを引っ張って、簡易ベッドからステンレスのカウンター台を滑って入院ベッドへ無事収まる、という仕組み。
それがまた冷凍されたマグロがステンレス台を滑って行く様子が頭に浮かび、笑ってしまった私に看護師さんはビックリして「どうしましたか?大丈夫ですか?!」と焦っておられました。
いきなり笑い出したから頭やられたと思われたのかなぁ?
そして手術室の扉が開いたと思ったら、そこには旦那が。
「え、どうしたの?いたの?仕事に行ったのかと思ってた」という私に「そんなわけないでしょ!」とちょっと怒られました。
手術って何かあった場合に同意書とか書いてもらわなきゃいけないから誰か居ないとダメなのね。知らなかったわ。言われてみれば、そりゃそうか。
こうして私の緊張感のない面白手術が幕を閉じたのであった。