HANAMOGERA’s blog

乳がんと私

会社をクビになった話

はてさて、乳がん発覚から手術を経て、第一段階終了、という感じでした。
その後2週間程度会社をお休みして復帰しました。
手術が6月後半だったと記憶しているので、まともに会社に戻ったのは7月の途中くらいだったのかな。(もう覚えてない)
その後、通院して水を抜きつつ傷の様子を見てたかなぁ。傷が癒えたら、放射線治療抗がん剤治療に進む予定でいました。
で、何月だったか覚えていませんが、職場で1通のメールを受け取ったのです。
正確な内容は覚えていませんが「面談を行いたいので本社へ来られよ。他言無用」みたいな。
それだけでピンと来ました。
私は一応誰もが知ってるような大手メーカーの正社員でした。2度の産休、育休はありましたが入社して16年勤務してたんですけど、いわゆる「リストラ」ですね。
丁度会社が結構厳しい局面に直面していた時期だったのだと思いますが、「退職金上乗せの早期退職者」を募っていました。まさか自分に白羽の矢が立てられるとは‥
私、結構職場から遠くに住んでおり、通勤も1時間半。本社に行くにも1時間半、どこへ行くにも遠いって感じでした。遠い上に行き慣れない本社への呼び出しは術後の体力的にも精神的にも結構しんどかった。面談に行くと、偉いさんが「乳がんですか。大変でしたね。私の妻も・・・」みたいな話を和やかにしつつも最終的には「どうですか?早期退職しませんか?」ってな話でした。
「してください」というお願いの方もいらっしゃるそうで、私の場合はそうではなく「NO」もアリだと言われました。
私は今後の治療の予定もまだ立っていない状態なので、少し考えさせて欲しいとお願いし、その日を終えました。
直属のお局様上司はメチャメチャ怒っていました。病気になった途端切るとは何ごとか!と。
私もそう思いましたが、よくよく考えるとナイス人選かな、と。
家族がいて大黒柱として働いている人にリストラはキツいけど、私は結婚していて働いている旦那が居る。会社に大きな利益をもたらしたこともないし、私が居ても居なくても会社は困らない。
病気になっちゃったし、治療にお金もかかるだろうし、こいつ丁度いいって感じ。
同じ部署でお子さんの居ないちょっと年上の結婚している女性の先輩も同じく肩たたきにあっておられました。役職もないような私たちなんてそんな扱いなんだな・・・
私はこれから始まる抗がん剤治療にかなりビビっていて、髪が無くなって丸坊主になった時にカツラで出勤を続けるのか、休職するのか、この状態で通勤片道1時間半を続けられるのか?と悩んでいることもあって、結局そのままクビを受け入れることにしました。
返事を渋る場合、何度も何度も面談と称して本社に呼ばれるのです。ぶっちゃけ、本社への呼び出しが面倒くさかった、ってのも大きいです。そうやって何度も何度も呼び出されメンタルを追い詰められて辞めさせられる、という方も居ましたし、揉めて裁判だなんだと騒いでいる方も居たようです。
私は1回の面談だけで面倒くさくなって辞めてしまいました。
結局私は6月に手術をして9月末には退職する、という想像もしていなかった運命をスピーディに受け入れる羽目になったのでした・・・