HANAMOGERA’s blog

乳がんと私

入院生活~その4~

さて、ここからは退院までのお話。

手術後、2日で退院でした。イマドキの入院ってこんなに短いの?と本気で驚きました。

術後、翌日の夜だったかな。ちょっと勢いよくベッドにゴロンと寝ころんだ瞬間「ポチャッ」と音がしたのです。

え?私はベッドのいろんな場所を押したりゆすったりしました。「え?このベッド、ウォーターベッドだったの?」←そんなはずない

その時は本当に真剣にウォーターベッドだったのかと色々試しましたが、その後 水の音はせず。

でもまたゴロンと寝ころぶと「ポチャッ」というのです。

「え?私の体から聞こえる?」と気が付いた私。看護師さんに「『ポチャッ』と音が聞こえるんです。私の中から。なんでしょう?」と聞いたところ、看護師さんが驚いて「ちょっと失礼しますね」と私の手術後の温存された3/4の乳を下から弾ませて揺する。耳をくっつけながら揺する。

なんじゃ、この絵は・・・

でもうまいこと「ポチャッ」という音は聞こえず「なんでしょうね?先生に聞いておきますね」と言われ、不安に思った私です。

翌日、同じ日に手術したと思われる人と順番に診察室へ呼ばれました。退院前検診的な。

「摘出した部分は穴が開いている状態だから、そこに体液が溜まります。溜まると痛いので抜きますね。」と注射で吸い出されることに。

「え?それって誰しもが?私だけ?」と聞くと「それが当たり前ですよ。徐々に血となり肉となり穴が塞がっていくので、最初のうちは暫く抜きますよ」と。

そんな当たり前のことなら看護師も知っててくれよ、と思いました。

しかも様子を見て「はい、じゃあ明日退院です」と言われ驚愕!え?もう退院?!

あとは通院で良いそうです。何かあれば電話ちょうだい、くらいな。

えーーーー!もう帰るの?

正直ガッカリしたのを覚えています。おかしいでしょ?普通早く帰りたいよね。

でもね、入院生活がとてつもなく快適だったのです。温度調整された部屋。暑くも寒くもない。ご飯は作らなくても3食運ばれてくる。

出産の時は「病気じゃないんだから」と食事は自分で取りに行ったり戻したりでした。

だから運ばれてきて、片付けてくれる。寝てるだけ。テレビみるだけ。持参したDSでとび森やるだけ、のこの生活が、たったの2日で終わってしまうなんてぇ~!とショックを受けたのでした。1週間は続くと思っていたのに・・・現代医学の進歩に脱帽でした。

私が入院していた病棟は、子供の出入りが出来なかったように記憶しています。だから旦那が1度来た以外は特に見舞いもなく。

でもイマドキ携帯でメールも電話も出来たので、寂しくもないし、とにかく快適だったのです。

私の母は同病院に長く入院していたのですが、20年も経つと食事も全然違っていて、朝のパンも温かかったしご飯も美味しかった。本当に驚きました。

快適に感じるくらい元気だったということで、退院させられるのはどう考えても適正ですよね。ははは・・・